Malice ―意図的な悪意, 敵意, 相手を傷つけようとする精神性 | Social Stalking
Malice ―意図的な悪意, 敵意, 相手を傷つけようとする精神性



身辺異変を自覚した方々の証言を、
Webサイトなどから間接的に、そして直接的に触れたとき、
誰でも少なからず体験するだろう、一部人々の悪意、というものを思い返していた。

「モラル・ハラスメント」という、人の性質に無自覚なまま過ごしていたころ、
同種行為の受け止め方に悩んできた記憶がある。

自身にとって不快な言動や挙動を、知人や同僚などからさりげなくとられている、
と察知したとき、徐々に妙な苦味を感じるようになっていった、
心理状態の成り行きを覚えている。

この街で続くハラスメントと同様、一見すると悪意は見えない。
しかし言葉と態度には、「含み」が見え隠れしている。
あの頃、深夜残業続きで少しでも早く帰りたいと、
コピー機に両手をつき、排出を待つわずかに息を吐くその瞬間、
背後からふと、ニヤツキ声をかけてくるような存在が持続的につきまとう。

「嫌味」といった、軽易なものともまた別の響きを感じる。
表面化しないまでも、微細な違和感を察知する能力は、
誰でも持ち得ているだろう。
例えば笑顔一つとってみても、人に嫌悪感を与える笑顔、というものもある。

「悪意」というほど露骨なものでもないので、
いちいち気にしているほうが、神経質に思えてくる。
だからたいていの場合、そのような態度をとられた者の方が、
「気にし過ぎ」だとして、受け流してしまうことが少なくない。
それに不快な態度を指摘したところで、真意はぐらかされることになる。

それでも内面には、言い知れぬ不快感がまとわりついて、
離れなくなっていく場合もある。
忙しかったり、何かそれとは別の心配事が内在していたりして、
周辺環境すらも、揃って追い打ちをかけてくる。
その連続性が、身辺を囲い込んでいく。
そしてそれは出口を見失い、日々膨張していく―

こうして人は内心に、
「追い詰められた感覚」という息苦しさを形成していく。


学校内部でのいじめから自殺に追い込まれていった、
あどけなく従順な子供たちが、教室から徐々に姿を消していけば、
社会という教室内には、「自称強者」たちばかりが生き残ることになる。


寝たきりのおばあさんから、電動ベットを取り上げてしまう社会性を知ったのは、
昨年の暮れ、北海道新聞サイトの記事を目の当たりにしてのことだったが、
こんな状況を放任している、あるいは誘導する者たちが、「強者」なのか。

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フランス精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏の著作、
「モラル・ハラスメント」のページをめくると、

精神的な嫌がらせ、という比較的軽易な受け止め方ができるこの言葉の現実に、
精神的暴行、虐待、といった残虐性、
対象者の精神状態を強く追い詰めていこうとする強い意味が、
本質的に示されていることが理解できる。


追い詰められていった精神は、
その苦痛と怒りを他者に向けようとしたときに、
「法」でがんじがらめになっている「境界線」を目の当たりにする。
良心の踏み越えをその度自制する人々は、身動きできなくなっていく。
そして肥大したそれは次第に、虚しさへと収束し、
程なく自身への存在自体に、刃先を変えていく―

精神が実在を追い込む。


弱肉強食を引き合いに出したとしても、
やはりそれでも「人間」、だとしたら、
本能的な欲求充足や、見境のない敵視感だけではなく、
理性という配慮、

こんなものが自身を含め、わずかでも全体的に膨らんでいけば、
だいぶ違った人生模様が、各人へと広がっていくような気がする。

理想だろう、が。


これまでには経験したことのない陰湿めいた不快な出来事が起きてきて、
その非日常的な現象を日々見据え、対峙しているうちに、
異常だったはずの出来事が、
その自覚者たちにはルーティンになっていく。


この街の "Malice Harassments" 現象の中で過ごしていると、
その意味が、痛切に理解できる。

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それでもやはり、はっきりといえることは、
それら侮蔑的行為や言動の散乱する環境に対して対峙、順応、適応していくことが、
生き死にを踏み越した存在感を持つものだと考える。

「強く」なんて意固地な精神性じゃなく、
慣性的なエネルギーでぶつかっていけばいいのだと思う。
                          Ⓒwindyjuly

(12Nov 2007 一部加筆)

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| 精神医学ってすごい? | 2007/09/13 3:48 PM
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