Sparta―透明な鞭から学ぶべきこと | Social Stalking
Sparta―透明な鞭から学ぶべきこと



帰宅途中、いつの間にか雷雲が立ち込めていた。
喉を絡ませた怒号のような、空からのサディズムが鞭を振りおろし、
激しい雨を降らせ、それは雹をも降らせた。
激しい頭痛が、彼を鞭打っていた。

精神的な嫌がらせを受けて、苦痛を感じるということ。
この痛みはオブラートに包まれていて、外からは目にできない。

彼は、精神的な嫌がらせを仕掛けてくる方々の気質には、
サディズム的な性的傾倒があるのではないかと、精神分析関連文献を基に推測していた。
そして彼は一晩考えた後、もうひとつ、推察を進めていた。


もし、そうした精神的なサディズムが、彼らに透明な鞭を振るっていると仮定した場合、
やはり自分自身でそうした行為を、拒否する姿勢を示すしかないのではないか。
拒否するという意味には、行為者への意思表示もさることながら、
ここではそれを受ける自分自身の苦痛、痛み、うねりへの姿勢、
というものを、彼はコーヒーを飲みながら考えていた。

「他人を思うように変えようとするよりも、それを受ける自分たち自身の受け止め方に変化をもたらしていくことによって、そうした鞭打ちによる痛みをエネルギーにして、歩を進めていかなくてはならないのではないか。また、少しの刺激は、創造的前進への力ともなるはずだ」。
彼は少し、空を仰ぎ見て呟き、そして続けた。

「強いていえば、私たちは親からスパルタ教育を受けている。そう考えていくしかない。閉ざされた環境に閉じ込めれらている子供たちのように、困窮者の多くもまた同様かも知れない。苦痛を受けているのは私だけじゃない。そして私には、同種の苦痛を知る方々に、何かを施せるほどの力も無い。だから、自分を生きながらも、そうした視線を失わないように、生きていくしかない。だって、自分のためだけを考えているうちは、動けなくなる。停滞してしまう。良識的な誰かの役に立つこと。これを本心に据えていなければ、俺はまた透明なロープに縛り付けられて、そして身動きできなくなるだろう」

これが「人を愛すること」の本質的な意味のひとつではないか。
激しい痛みの雨の中で、彼はスパルタ教育者たちへ囁いた。
明日は春風が雨戸を叩くだろう。

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ブログの更新を心待ちにしています。
Posted by notes | 2014/01/23 4:40 AM

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